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●190
ファンキー(02/02/04)

最近、女の子の言葉の乱れが気になる。

「うめぇー」「すげぇー」「こえぇー」。まるっきり男言葉である。

別に今に始まったことではないのかも知れないが、聞いていて腹立たしくなってくる。

今日、マックで昼飯を買っていたら、後ろでなにやら女の子の声がする。

結構大きな声で話してる。相手は男みたいだ。

「わたくし、飲み物だけじゃなくって、ハンバーガーも戴きたいわ」
「そうだね。わたしもハンバーガーをひとつ貰おうか」

ヤケに丁寧な口調である。今時珍しい。けども何かヘン。

女の身なりは至って普通というか今風すぎで能天気。男はかなり年上みたいだが、細身の無精ひげで堅気感は皆無。

ゲイジツカかアングラなミュージシャン風。頭の弱そうな彼女とは対照的。神経質そうな感じが数学者っぽかったりもする。

「店内でお召し上がりでしょうか?お持ち帰りでしょうか?」
「歩きながら食べますの」



「駅のホームまで歩きながら食べますの。そしたら時間に無駄がないでしょ。合理的でしょ。」

「ナイスだね」すかさず男がフォロー。「ナイスでしょ」

確かに合理的だが。

絡み合うように店を出て、すぐさま食べながら歩くふたり。

タランティーノばりのオープニングシーンみたいでとってもファンキー。

電車でも爆破しなきゃいいけど。

●189
愉快(02/02/25)

着メロは嫌いだ。

随分昔のコラムにも書いている が 、未だにキライである。拷問の何ものでもない。

会社のフロアーでもよく鳴っていることがあるが、全くどういう神経しているんだと思う。

本当に頼むから社内では勘弁してほしい。私が上長だったら、査定は間違いなくCである。

先般、また着メロが鳴った。今までの誰のものでもないフレーズ。いったい誰んだ。

どうも「ピクニック」らしい。あまりに軽快で健やかなあの音楽。しかも段々と高くなる。さすがに周りもざわつき始める。人格疑うぜ。

我社もご時世の状況を反映し、業績悪化、赤字決算という非常に重苦しい時期。この朗らかさとはギャップがあり過ぎる。誰だ全く。

えっ、近い。発信源が近すぎる。傍らの書類の山の下から聞こえるあのメロディー。なにぃ、私の携帯からではないか。

慌てて電話に出て、着メロをとめるが、周りの視線が。

『しまさんって・・・』『お前・・・』『しま君か・・』『意外ね・・・』

違うのだ。何かの間違い。何らかの、弾みで、マナーモードが、解除されて、初期設定に、なって・・。課長も、田中君も、女の子も、違うのだ。違っ・・

〜ピクニック(イギリス民謡)〜
丘を越え 行こうよ
口笛 吹きつつ
空は澄み 青空
牧場を 指して
歌おう 朗らに
友に手をとり
ランラララ ララララ
ララララ あひるさん (ガアガア)
ララララ 山羊さんも (メェー)
ララ 歌声合わせよ 足並み揃えよ
今日は愉快だ

全然愉快ではない。
●188
がんばれ日本 (02/02/28)

最近TVではW杯タイアップCMがやたらと多い。

しかし、死んでもいいから是が非でも観いと願っている人のうち、どのくらい実際に観戦できるのだろうか。

300万枚といわれる総数のうち、日本への割り当ては75万枚に過ぎないらしい。

そのうち、巨額な費用を提供するスポンサーが、販売促進用に数万枚、接待用として数万枚を確保。

国内で一般売りされるチケットの割合が非常に少ないことは明らか。

定価のチケットを自力で手に入れようとすると、葉書による抽選らしいので、応募しまくっても当選確率は天文学的。

死に物狂いで飲んで、食って、シール集めても輪をかけて天文学的。

ダフ屋のチケット「50万円以上」。私的には天文学的。

もし、仮に手に入ったら一生分の運を使い果たすかもしれない。

日本戦だと、それこそ死んでしまうかも知れない。

ご愁傷さまです。

私は細く長き生きてゆきます。

●187
にく(02/01/25)

驚きである。なんと、豚とホウレンソウの「かけあわせ」に成功したそうだ。

何でも、ホウレンソウの根から取り出した「FAD2」と言われる酵素を作る遺伝子 を豚の受精卵に組み込み、新種の豚を誕生させるらしいのである。
その豚の肉には、健康に良いとされる不飽和脂肪酸の量が通常より20%程多く含 まれるらしいのだ。まさにヘルシー豚。

名前はやはり「ホウレントン」なのだろうか。

不飽和脂肪酸と言えばリノール酸、といえばベニバナ油。

ベニバナとのハーフの方が効果は大きいのかもしれない。

この場合は「ベニトン」か。ブランド名としてはカッコイイ。

しかし、食べる人間はヘルシーになっても、当の豚は健康なのだろうか。

遺伝子操作でどこまで生命を改造してよいのか。

「松坂牛」が本当の松坂牛じゃない日がくるのかもしれない。

実は、普通の牛と松坂大輔をかけあわせたものだったりする。

食べると速球は投げれそうだが、態度もでかくなってしまいそうだ。

そんな肉は食いたくない。

●186
大仏( 02/01/20)

先日、鎌倉に行ってきた。大仏を見た。大仏の中も見学できるらしい。一人20円 だそうだ。

案内版にこんなくだりがある。

「内部は狭いので30人以上は無理ですので、無理に入らないでください」(確かこんな感じ)

この「30人以上は無理です」ってのは何だろう。

非常に弱気な案内版である。「定員30名」とキッパリ言うべきなのではないか。

なにやら責任転嫁の感がある。

ある日、大仏内で観光客数十名が将棋倒しになる事故が発生する。
事情を聞かれた管理者はこう言う「だから30人以上は無理だって言ったのに」。

これでは子供の言い訳みたいである。

でも、大仏さんが「30人以上はいっぱいいっぱい」って言っているようで、好感はもてます。

●185
ナチュラルハイ (2001/09/03)

酔っ払っていると、知らぬ間にかなり歩いてたりする。

火照った身体に風を感じながら、テクテクと歩くのが心地よいのだろう。

しかし、先般悪酔いした帰り道は壮絶だった。

気分が悪くなって、終電車を途中下車。金が無いのでタクシーも乗れない。何を思ったのか 楽観的感覚で歩き出した道のりは約10km。

夜とは言え、まだ8月。暑いのだ。歩く。暑い。滝のように汗がほとばしる。このままでは 脱水症状になり兼ねない。途中、コンビニでスポーツドリンクを購入。

また歩く。飲む。汗が出る。飲む。汗出る。飲む。汗。500mlだと思って買ったペット ボトルは実は1リットル。

深夜2時に、ワイシャツ姿で、カバン片手に、汗まみれで、1リットルボトルがぶ飲みしな がら、徘徊している奴はいない。いつ職務質問されてもおかしくない。10km歩いて帰っていると言ったら、おかしいと思われない方がおかしい状況。

警官ならまだイイ。遠くで族のバイク音も聞こえるし、オヤジ狩りあう可能性だってある。 私よりも、もっとおかしい奴に出くわさないとも限らない。

ひたすら歩く。出来るだけシャキッと。「もう家は近所だもんね」感を装うが、まだ道のり は遠い。

しかし不思議と辛い感じが無い。タクシーなんかどうでもイイ。眠いのか?なぜ歩いてい る?私は誰?只でさえハイなる時間帯。アルコールと汗に酔ったのか、すっかりナチュラルハイ状態。このまま歩き続けてやるなんて、やはり相当おかしくなっ ていたようだ。

最短ルートで歩きとおし、2時間30分後にゴールイン。ペットボトルは残り僅かになって いた。すぐさま眠りに落ちたのは言うまでもない。

次の朝起きて驚いた。妙に身体が軽い。すっかり、体液が入れ替わって、毒素がぬけちゃっ たらしい。

たまには、おかしくなるのもイイかもしれない。


●184
憂い (2001/08/23)

閉塞感と失速感が同居する混沌とした現代は、常識では考えられない事件が頻発している。

先日、焼き鳥屋へ行った時のこと。

そこは「鳥皮」がウマイ。誰もが店に入るなり「皮30本」などと言うくらいウマイと有名 な店だ。

炭火ではなくガスで焼いているのだが、揚げているのではと見紛うほど、カリリと焼けてい て非常に香ばしい。薄めのタレもイイ。

そのせいか、胸身が80円なのに皮1本100円。中身よりガワの方が勝ってしまってる。

そのうえ、豚バラの80円にも勝っている。

皮なのに。

溢れんばかりの客の店を後に、家路をたどりながら考えた。

最近家の近く出来た店のカツ丼が480円。吉野屋の牛丼は280円。ハンバーガーに至っ ては60円。ギュウなのに。

焼き鳥が1本100円。しかも、ガワなのに。

普通、肉のランキングとしては「牛>豚>鳥」ではないのか。

牛丼、カツ丼、親子丼を揃えている店では、このランキングを踏襲した値段を付けているハ ズで、至極一般的な価値観に即しているものと思われる。

鳥皮、牛を制す【チョウヒ・ギュウヲセイス】。まさに食物界の下克上状態。

こんな身近なところでも、常識の崩壊が始まっている。

閉塞感と失速感は募るばかり。

●183
日焼け(2001/08/20)

プールに行った。

何年ぶりだろうか。それこそ十数年ぶりかも知れない。

当たり前のことだが、泳いだ。この十数年間、海には行ったことはあったが、別の用事であったし、泳いだ記憶は無い。

「海に行った」ってことは、必ずしも「泳ぐ」とは結びつかない。ドライブだけかも知れないし、浜辺で遊ぶだけかも知れない。

ただプールには、滅多に他の用事では行かない。あるとしたら、監視員のアルバイトぐらいのものだろう。プールサイドでスイカ割やバレーなんてやってる奴は いないし、やっちゃイケナイ。当然、砂で山を作ったり、蟹と戯れてもイケナイ。それこそバイトのニーチャンに怒鳴られてしまう。

そんな訳で泳いだのだが、何せ不断、素肌をお日様にさらすことの無いインドアライクな私としては、日焼けに多少の不安を感じざるを得ない。

何も焼けることがイヤではなくて、ある思い出と言うかトラウマが原因である。

中学生の最後の夏だったか、友達と二人して海へ出かけた時のこと。冴えない野郎二人が何を血迷ったのか「海でナンパしよう」と、妙に盛り上がり、朝早くか ら出かけたのだが、テレビドラマじゃあるまいし、そうそうウマく行く訳もない。

増して、ウマく声をかけることもできない、根性無しの二人なのだから、結果は火を見るより明らか。何となくダラダラと夕方まで浜辺で過ごしてしまった。帰 りかげ、シャツを着ると妙に身体が妙に痛い。気づけば全身日焼け。丸焦げ。完全なヤケドである。

Tシャツが肌にさわるだけで、スネ毛が風にそよぐだけで、とてつもなく痛い。半ば半狂乱に成りながら、やっとの思い出家路に着いたのだが、悲劇はこれでは 終わらなかった。

次の日が最悪だった。全身火ぶくれ。真っ赤っか。ただそこに存在していることだけでも痛いくらい、相当痛かったのだと思うが、あまりの痛さに記憶さえモヤ がかかっているくらいだ。

であるから、今回は細心の注意を払いながらプールを満喫したのだが、案の定、焼きすぎた。あの時を彷彿とさせる全身アカオニ状態。イタイ。

何故そうなる。何故、朝から夕方まで一日中居る。しかも二日連続で。

決して、若いおねーさんが意外に多かった事が原因じゃない。

それじゃ何の成長もしてないではないか。

何がトラウマだ。

●182
not a 青井(2001/07/08)

私は青井ではない。

同じ職場に青井さんがいる。転勤してきて既に数ヶ月が経った。

未だに間違えられる。私は青井ではない。

確かに、彼が転勤してきて直ぐ、朝礼で皆の前に立った時、我が目を疑った。

「私ではないか!」

しかし、目の前に立っている人物が私なら、今ここに居る私はいったい誰なのか?

そんな錯覚に陥ったのは事実だが、もういい加減間違うな。

今月から同じ課の隣に席を構えるようになった事が拍車をかけているのかもしれない。まるで、消えかかった火に油を注いだ格好。

ここ数日で勘違い者続出。

ヤクルトのおばちゃんからは身に覚えの無い請求をされるし、飲み屋でもオーダーしてない焼酎がくる。保険屋も私のでは無いバイオリズム表なんて持ってく る。パートさんは未だに区別がつかない。

社内の人間でさえも、背後、正面関係無く「青井さん」と真剣に呼びかける始末。業者もきっと間違うだろう。このままでは、仕事にも差し支える。

この頃は、初対面の人に対しては前もって言うことにしている。

「私は青井ではありません」

聞けば、やはり青井さんも間違われるとのこと。

もういっそのこと青井になってやろうかって勢い。

現在、ふたりで「食べ放題の店における、途中ふたり入れ替わりによる、ひとり分しか払わない」作戦を検討中。

●181
親不知(2001/05/09)

少しばかり前「親不知」を抜いた。

あまりの激痛と、口が1cm程度しか開かなくなり、飯も食えない状態となったため、否応無しに歯医者へ行かざるを得なくなった。

そして抜歯。医学が進歩した現代においても、未だにペンチしかないのは驚きであったが、意外にもあっさりと抜けた。縫合もなし。

「親不知」といっても、歯には違いない。しかし、何故また「親不知」なのか。

親不知の語源を俺知らず。

寒い。そんなことはさて置いて、ともかく「親不知」の語源であるが、辞書で引くとこうある。

おや・しらず【親不知】→「本当の親を知らないこと。また、その子」。違うようだ。

おや・しらず【親不知】→「新潟県南西端、西頸城郡 青海町 市振と外波との間の海岸の名称」。これも違うだろう。

おや・しらず【親不知】→「親不知歯の略」。そんなことは知ってるって。私が知りたいのはゴケン。

どうもウマくない。無い親不知がむず痒い。

こんな歯切れの悪い状態では精神衛生上良くないので、色々調べたが、はっきりコレだと言えるものはないらしいが、どうも、次の説が有力のようだ。

大人になって最後に生えてくる歯だから、人の寿命が短かった昔では、子供の「その歯」が生える前に親が亡くなってしまうことから、親はその歯のことは知ら ない。だから「親不知」と呼ぶのだという。

そう言う意味では私の場合はこれは「親不知」ではない。両親は健在だ。ただの奥歯である。

「記念」にあげると言われて貰ってきたこの歯。やはり奥歯だけあってデカイ。こんなモノが抜けたんだから、さぞかし大きな穴が開いているに違いない。

案の定、食べ物がよく詰って困る。合わせ鏡にデンタルミラーで見ると、やはり穴が開いているが分かる。

奥歯の奥に鎮座する黒々とした穴。奇妙だ。どこかに通じてしまうのではないか。誰かが遣ってきはしないだろうか。もしかして、既にジョン・マルコビッチに 繋がっているのでは。などど、心配は尽きない。

考えて見れば、この歯からみると私が「親」である。生えてきてからといい、抜いた後といい私に迷惑をかけっぱなし。親の心、子知らず。

やはり「親不知」か。

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