fileNo.70
アルマゲドン
1999/01/24
監督:マイケル・ベイ
脚本:ジョナサン・ヘンスレー,J.J.エイブラムス
出演:ブルース・ウィリス,ビリー・ボブ・ソーントン,ベン・アフレック,リブ・タイラー
ウィル・パットン,スティーブ・ブシェーミ,ピーター・ストーメア

出ましたお気軽アクション大作。少し前に公開され た「デーィプ・インパクト」と変わらないようなお話です。違うのは「ディープ・・」が地上の人間模様を中心にしていたのに対して,今回は宇宙にいる人間の 活躍を描いています。前者が女性的であるなら後者は男性的。シルクと麻みたいにタッチが違います。「ディープ・・」に今回のような無骨さを望んでしまっ て,若干の肩透かしをくらった私でしたが,今回は違った意味で肩透かしを食らっちゃいました。

今回はあまりにもオバカです。予想はしていましたが,ここまで凄いと は。ただ,作品の完成度はともかく,どちらかと言うと泣けるのこっちの方だと思うし,1800円支払ってみた満足度もこちらの方が上。

要は「何を求めて劇場に行くか」なんだけども,この手の映画では当然 スペクラクルやスリルを味わいに行くわけで,その点この映画はツボというツボは押さえまくっているんで,悪い気はしなかった。でも,あまりのお気軽さ大雑 把さに,「チョットはディープ・インパクトを見習え」って思ってしまうのも事実。

特撮は言うまでもなくスゴイのだが,全てにおいてディテールの甘さが 目につく。そして,その甘さを「セリフ」で簡単に片づけてしまっちゃ,大味になるのも至極当然である。

オープニング,いきなり流星群がシャトルを襲うが,そんなことも分か らず船外作業やってんのか。巨大流星群の襲来まであと18日。なんてこった。「現在の予算では宇宙全体の3%しか調査できない」なんて,ツボってもんがあ るだろ。その割には,頑丈なシャトルを2台も造ってやがる。
NYが流星群に襲われても,「一般には口外するな,パニックが起きる」なんてのはアリか。なんで,松田聖子が出てるのか。不時着したシャトルの残骸は 「火」を上げて燃えているのか。石を投げると何処までも飛んでいくのに,塵はサラサラと風に舞うのか。別のクルーが40km先にいることが分かるのか。
核弾頭の起爆装置は未だにワイヤー配線だし,「赤」か「青」かなんて迷ったりする。軍が作った物で,訓練をしてきた軍人だろうがお前は。岩盤が鉄鉱石で固 いんだったら,内輪モメしてる場合じゃなくて,戻れよ40km手前まで。なんて,きりがない。それも,これも全て「アクション映画系」のお決まり構成を守 るためだ。

人物設定なんかは思いっきり「7人物」だ。それが,悪いとは言わない が,せっかくやるんだったらチャント描くべきだ。ブルース・ウィリス,スティーブン・ブシェミ,ピーター・ストーメア達の芸達者陣でもってるようなもん で,人物描写なんてないようなものだ。

なんて,色々言っても「ハリウッドアクションの黄金比」を集結させ, その上で黄金比を図ったようなもんだから仕方ないし,そういうふうに見て楽しめばイイのである。だだ,ひとつ意外だったのは「泣ける」ってこと。ほんとに 意外だったね。

そして,お決まりどおりミッションは成功するのだが,ひとつ疑問が残 る。「8トラカセットテープ」は復活したのだろうか・・・

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