file No.28
スノー・ホワイト
1998.1.23
監督:マイケル・コーン
脚本:トム・ソローシ,デボラ・セラ
原作:ヤーコプ・グリム,ヴィルヘルム・グリム
出演:シガニー・ウィーバー,サム・ニール,モニカ・キーナ

なんでこんなに客が多いんだ。しかも、女の子ばっかり。いい男でもでるのだろうか。それとも単に「ホラー系」だからか。実を言うと私自信も「只券」があったのと、いよいよ最終日となったため見に来たようなものである。案外皆そうかもしれない。何はともあれ、満員のなかで「スノー・ホワイト」を観た。 

グリム童話の「白雪姫」がベースにあるらしく、本当はこういう話(ほんとかどうか定かではない)なのだそうだ。それなりに「白雪姫」のエピソードはあるし、中世の雰囲気も出てる。が、しかし、あくまでも「白雪姫」の話を皆(ほとんど)知っているからストーリーを追って行けるのではないのか。 

確かにシガニー・ウィーバーの魔女(ホントに)は恐いし、お姫さまはいかにも「お人形さん」みたいでいいのだが、なにかしら、中途半端で非常に不親切なのだ。 

なんで「魔女なの」とか、なんで皆を殺し始めるのか、なんで男達があまりにも不甲斐ないのか、観ていてそんな事ばかり考えてしまった。 

流産した女性が(確かに魔女ではあるが)そんなにキレるのかわからないが、あまりにも安直すぎる。そう感じるのは魔女側の心理描写なりが時間経過の中に埋没して、表現されていないのが原因である。 

魔女の生い立ちや、老いていく自分と対照的なお姫さまとの「女の戦い」を見せたほうが面白かったと思うし、深みが出るのではないか。 

これでは「あの人を愛している」とは云っているものの、何か初めから人々を殺すのが目的だったように見える。隠された魅力なんてものは皆無である。 

なんか「真実の白雪姫物語」などと云う触れ込みだったけれど、見終わって『「真実の白雪姫物語」を描いた「スノー・ホワイト」の真実』なるものが一本出来そうな感じがした。 

それにしても、なんでこうも観客が多かったのかが不思議なんだよね。 
 

shima-s@fka.att.ne.jp
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