fileNo.73
ワイルドシングス
1999.2.13
監督:ジョン・マクノートン
脚本:スティーブン・ピーターズ
出演:ネヴ・キャンベル,デニース・リチャーズ,マット・ディロン,ケヴィン・ベーコン

1800円出すのを恐れてレイトショー(1200円)で観ました。近くのシネマ・コンです。車でも10分足らずなんで大変便利なんです。
結果,1200円は出しても損は無かったと思ったりします。半分(いや,それ以上)はナメてかかってたんですが,これが結構良かったりするんです。女子高生が主人公でおバカな学園ものかと思ってましたが,期待は大きく裏切られました。

タイトルバックからして,雰囲気が違う。しかし,女子高生が登場してからは,やはりおバカなお色気学園物そのまま。頭の弱そうなデニース演じるコギャルとネヴ・キャンベル演じる安っぽいヤンキーねーちゃんが登場します。いかにもです。それに輪をかけて,マット・ディロン,ケヴィン・ベーコンとくりゃ,いやが上にも学園物の色合いが増してきます。見事な,キャスティングです。(色々な意味で)

前半の1/3位までの運びは見事です。思わず引き込まれたりしてしまいます。と,突然「法廷物」に変わってしまいます。なんだ?。う,今度はエロ系に路線が変わります。なにっ,俗っぽいヨロメキドラマか。いや,サスペンスなんです。

どうなってんだ。これじゃ,ツギバギだらけのパクリ映画じゃねーか。と,お嘆きの貴兄,暫し待たれい。確かに”ツギハギ”の感は否めませんが,実に巧みなんです。

お話の展開の途中途中で,おやっと思うシーンが色々出てきますが,それらは全て(完全にではなく85%位)次に”継いだ”場面で,なぞ解きが速やかに行われているので,混乱はしません。観客が”おかしい”と思いめぐらしすぎて,展開についていけないようには出来ていないのです。ですから”ツギハギ”にも強烈な違和感はありません。オマケとして,デニース&ネヴのエロシーンもセットで付いて来ますんで,貴兄も悪い気はしないでしょう。(これも計算だったらスゴイが)

と言うわけで,2転3転するサスペンスもめちゃくちゃ奇抜な展開ではなく,予想される展開であると言えるでしょう。

下手すると映画全体が”おバカ”に見えがちなんですが,なんとなく良く分からない部分をいくらか残す(結果的に残っちゃったのだろーが)ことで,一種独特の不思議な感覚を出すことに成功していると思います。
ただ,最後であそこまでばらさなくても・・・。あれは余分でしたね,ハイ。

shima-s@fka.att.ne.jp


 
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送