file No.36
スクリーム 1998.2.23 監督:ウェス・クレイヴン 脚本:ケヴィン・ウィリアムスン 出演:ネーヴ・キャンベル,スキート・ウーリッチ,コートニー・コックス,ドリュー・バリモア ホラーオタクにはいいんじゃないの。それなりに考えられているみたいだし。まっ、面白かったほうでしょうかね。そのレベルです。 監督、「エルム街の悪夢」のウェス・クレイヴンです。過去のホラー映画を皮肉って色々遊んでいます。 オープニングでドリュー・バリモアが登場します。猟奇殺人犯に襲われますが主役級の彼女のこと、ここで死ぬ訳ありません。きっと逃げ延びて、その後付けまわされたり周りで人が殺されたりするはず・・・。が、どっこいなんです。 導入部における「張り手」が一応決まります。あくまでも一応です。ここは引きの映像ではなく、ググっと寄ってほしかったな。ショックが倍増するかもね。 それはさておき、中身。お決まりと言えばお決まりの設定です。能天気な高校生。陳腐な恋愛。適度なお色気。トラウマ等々。全く新しくありませんが、この作品を含めた低俗ホラー映画(ハロウィンは気に入っていますが)を皮肉っているあたりは余裕や、あたかも「この映画は違うぞ」てな意気込みが感じられます。 しかし、愚直なまでに定番路線をわざとなぞっているのです。何が恐いかってのはこのパロディ感覚と言うか「笑い飛ばす」ことなのです。 登場する高校生が友達の惨殺事件を冗談に変えてしまうあたりは、現実(映画の中の)と虚構の境界が希薄な感じがしてなりません。昨今における本当の現実(変な言い方だが)事件あたりの状況に似てはいないだろうか。まっ、単なるホラー映画ですから目くじら立てることもないのですがね。 面白い作り方ではありますが逆手に取ったやりかたでは無く、正攻法で全く新しいものを見てみたい気はしますね。 ついでに、真犯人には「そりゃないぜ」的感じがしました。何でもありの一歩手前ですよね。
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