file No.37
乱気流タービュランス
1998.2.24
監督:ロバート・バトラー 
脚本:ジョナサン・ブレッド 
出演:ローレン・ホリー,レイ・リオッタ,ベン・クロス,ヘクター・エリゾンド 

あまりの退屈さにビデオ屋さんへ行って「何か単純で面白そうなもの」と云うことで、あまり失敗を恐れずに借りました。今回は「乱気流タービュランス」です。 

中身は全く知りません。誰が出ているか。監督はだれか。いつものことですが、ビデオのパッケージ(裏側)なんて殆ど見ずに借りるので余分な先入観は生まれない。なまじっか、裏面を読んでたりすると1時間でも2時間でもビデオ屋にいるハメになってしまう。そうやって、吟味して選んだビデオがつまらない時はトホホ、情けないものがあります。 

前置きはこのくらいで、今回は「乱気流タービュランス」です。 

名前からしてB級っぽい。「殺人魚フライングキラー」みたいです。おっと「殺人魚・・」を侮ってはいけません。今やハリウッドを代表する監督の一人、ジェームズ・キャメロンの初監督作品(多分)なのだ。 

低予算のB級アニマルパニック映画でしたが、なかなかのものでありました。あまり詳しくは覚えていないのですが、何故かこの映画のタイトルを聞くと「レゲー」を思い出す。 
レゲー風の男が人食い飛魚(九州ではアゴともいう)に襲われるシーンだ。その時の男の顔。非常に情けない顔なのだ。「あっと、おどろくタメゴロー」ってな具合。 

それは、それとして今回は「乱気流タービュランス」です。 

タイトルからすると大勢の乗客を乗せた旅客機が乱気流に遭遇し、操縦不能なんかに陥って着陸がむずかしくなる。乗客はパニック。機長が心臓発作で倒れ、小型セスナ機が旅客機に接触。 
機体は闇夜の海原へ墜落。吹雪の中救助に向かうがテロリストに妨害される。沈みゆく機体の中では南米あたりのカストロもどき将軍と、偶然乗り合わせていたNYの刑事との格闘。 
時間が無い。速度が80キロ以下になると爆発するのだ。1500人の命が危ない。博多に到着するまでになんとかしなければ。そのうえ、8月は皇帝がいない。しかも、金星の位置までちがう・・・・。す、凄すぎる。 

なんてことは無い。 

乗客は数人。年増のスチュワーデス。どうみても、悪者に見えない凶悪犯。何とも無い乱気流。どうしろってんだ。 

気を取り直して見ると、まんざら捨てたもんじゃないじゃん。ホラーとして見れば。着陸の場面なんて適度の緊張感もあるし。機体そのものじゃなくて、車輪が障害物と接触するとこなんて「お金」の使い方がうまいね。 

でも、今一つ盛り上がらないのは、人物描写の希薄さから来ている。女性管制官や誘導したパイロットなんか、もうちょっとなんだよな。凶悪犯は凶悪犯でいいのに。そんなとこに気を遣う必要はないんだけどな。 

それに、技術も進歩したもので誰でも飛ばせるらしい。少なくともカレン・ブラックぐらいの表現があってもいいんじゃないのかな。 
 

shima-s@fka.att.ne.jp
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