file No44
フェイス・オフ
1998.4.12
監督:ジョン・ウー
脚本・共同製作:マイク・ワープ,マイケル・コラーリー
音楽:ジョン・パウエル
出演:ジョン・トラボルタ,ニコラス・ケイジ,ジョアン・アレン,ジーナ・ガーション

やっぱりジョン・ウーでした。しつこいくらいのスローモション。超接近戦。飛び舞う鳩。黒装束の男達。全てにおいてジョン・ウーです。話の根本にある「顔を入れ替える」のはチョット無理がある。しかし、全編を覆うアクションは凄まじく、今までお目にかかったことがないくらいハードです。その上かなりのハイテンション。もう理屈はいらない。 

息子を殺した男を追いつめていく男。その二人のハードで華麗な戦い。余計なことは忘れてしまいます。ジョン・トラボルタがノッています。ニコラス・ケイジもまた見事です。「ワイルド・アット・ハート」以来のはまり役なんじゃないかな。 

タイトルバック。メリーゴーラウンドに興じる親子。木陰から父親を狙う男。眩いくらいの親子と対称的な影の狙撃者。狙撃者のシュルエットにかぶるタイトル。のっけから掴んでいます。そして序盤の空港でのアクション。トロイのコートが風に舞う。差し出されたケースにはゴールドの拳銃2丁。カ、カッチョ良すぎる。 

滑走路のカーチェイスから整備工場での銃撃戦。息をつかせません。特に整備工場の中のシーンでは、良くぞまぁ繋がるなって感じのアクションの連続。飛び交う銃弾。跳躍する男達。差し替えられる弾装。そして、あくまでもスローモーション。計算し尽くされたといっても過言ではありません。 

小型ジェット機と車両のチェイス、工場の突っ込むジェット機、壮絶な銃撃戦。普通の映画のクライマックスくらいの盛り上がりが十分にあります。ほんの序盤からこの調子なんで心配してしまったが、この後も止まるところを知りません。スローを多用したスタイリュッシュな映像で見せる銃撃戦の他にも、モーターボートでのチェイスも素晴らしい。 

ただ、この映画がチョット他のアクション映画と違うのは、犯人と入れ替わってしまった男の苦悩が十分に描かれていること。そして、家族愛。 
ラストに元に戻った男が、犯人の息子を家族の一員として迎え入れる場面。夫の「いいか」の問いに「OK」と妻。涙が溢れそうになるシーンである。 

まっ、何はともあれ十分に楽しめた映画ではあった。が、ちょっと長い。2時間弱くらいだったら文句なし。 

余談ではあるが主人公の妻が外科医で本当によっかった。これぞ、内助の功ですな。まったく。 
 

shima-s@fka.att.ne.jp
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