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エイリアン4 1998.5.4 監督:ジャン・ピエール・ジェネ 脚本:ジョス・ウェドン 出演:シガニー・ウィーバー,ウィノナ・ライダー,ダン・ヘダヤ どうしてなのか「エイリアン4」です。リプリーは前作でターミネーターみたいに自殺したはずなのに。なんで,続編が。それが出来たのです。 監督は「デリカデッセン」のジャン・ピエール・ジェネです。かなりカルトっぽい作風で知られていますが,本作ではどうでしょうか。 それなりの雰囲気は確かにあります。お話も今話題のクローンを扱っています。クイーンエイリアンも復活します。ウィノナ・ライダーもいいです。が,しかし私にとって?マークが点灯しっぱなしで,あまりノレなかった。リプリーはマイケル・ジャクソンみたいだし。 今回はエイリアンが見物ではありません。サスペンスや戦争アクションでもありません。良く言えば深いのですが,かなり直接的で押し付けがましい。確かに神をも恐れぬ人間の悪行が行われているが,奇形のリプリーをあそこまで見せなくても他の方法でも十分に伝わるはずだし,エイリアンをあんなに変形させなくても・・なんて思ってしまう。 お話は都合良く進んで行きます。大体なんで,リプリーに記憶があんの。なんで”ほぼリプリー”に直ぐなれるの。いくら説明しても納得が行かない。しかも強靭になったりして。それなら,エイリアンが弱々しくなったっていいじゃないか。リプリーの血が強酸性ならば,いったい彼女のからだの構造はどうなってんのか。 大体,身ごもったリプリーを再生してエイリアンを取り出すよりも,エイリアン自体を再生した方が手っ取り早いし「完全」に近くなるはず。死骸は山ほどあるんだから。 しかし,全く面白くなかったわけでもない。リプリーの自分自身の尊厳を掛けた戦いよりも,ウィノナ・ライダー演じる”ロボット”の苦悩の方が断然関心があるし,面白い。リプリーより人間臭いし,悲しみが伝わる。本当はこっちの線でストーリーを展開したほうが良かったんじゃないか。 言いたいことは十分わかるのですが,何も無理矢理「エイリアン」でやることはない。これで終わりでしょうね。
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