file No82
「スターウォーズ エピソード1」
1999.7.17
監督・脚本・製作総指揮:ジョージ・ルーカス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:リーアム・ニーソン,ユアン・マクレガー,ナタリー・ポートマン,ジェイク・ロイド


スターウォーズです。一応話題なんで観てきました。第一作から22年,前作から16年の月日が流れています。これくらい続編を待ち望まれている作品は他にはないでしょう。プレッシャーも相当なものであったはずです。熱烈なSWファンでない私も期待はしてしまいます。
前評判は決して良くありません。確かにそのとおりでした。期待は禁物です。

まず,前3作に比べて魅力的なキャラクターが登場しない。オビ=ワン・ケノービやアナキン・スカイウォーカーなどの若かりし頃の話なんだけども,チットも魅力的じゃない。前作の七光り的な印象を受ける。その他のキャラクター(ジャバ,ヨーダ)にしろそうだ。往年のスターが特別出演してるみたいで,まるで懐メロ。それに,敵役もダメだ。ダーズベイダー級のインパクトがないんだな。

大体,キャスティングがいまいち。クワイ・ガン・ジンの役所はもっと重厚さがほしい。ユアン・マクレガーの”割れアゴ”も気になるし,ナタリー・ポートマン(アミダラ女王)からも伝わるものが弱い。ジェイク・ロイド(スカイウォーカー)は結構頑張ってた感じはするが・・。
しかし,俳優達のせいばかりじゃない。人物像が浮かび上がってこないのは,脚本に責任がある。ルーカスもボケちゃったんじゃないか?
 

話は散漫過ぎるし,核となる主人公が誰なのか良く分からないため,しまらない。
ラストのアクションシーンも3つのシークイエンスをカットバック編集している。これじゃ,シマラナイ。GCキャラクラーの戦闘シーンなんて始めはスゴイなんて思うのだが,すぐに飽きる。空中戦も散漫だ。見せ場のはずの,ライトサーベルでのちゃんばらシーンも緊張感がない。
結局,どこにもピリッとしたものがないのだ。

唯一,面白いのは「ポッド・レース」シーンだろう。確かにスピーディーで手に汗握る。結局は「人間」が躍動しなきゃダメなのだ。CGは見事だ。しかし,そこには血がかよっていない。だからハラハラなんてしないのだ。

22年前の第一作目から格段の技術進歩があったのは間違いはない。映像はスゴイ。けど,大きさを感じられない。作り手の発想の大きさというか感覚に触れられない。あの作品の登場は映画の歴史を変える力を持っていたし,事実そうなった。

今回のこの作品にそういう力があるとは思えない。改めて,第一作目のスゴサを思い知らされた皮肉な結果となってしまったようだ。
 

shima-s@fka.att.ne.jp
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