file No58ブレーキダウン
1998.9.20
監督:ジョナサン・モストゥ 
脚本:ジョナサン・モストゥ,サム・モンゴメリー             
出演:ジェフ・テイラー,カート・ラッセル,J・T・ウォルシュ

今回はカート・ラッセルが主演のサスペンス映画なんです。カート・ラッセルだから,またまたド派手なお気軽映画だと思ったら大間違いなんです。 

実に小気味良い切れのある作品で驚きました。砂漠の真ん中で妻が消えてしまいます。どこへ消えたのか。なかなか導入部は無理がなく,スムーズです。「エクゼクティブ・デシジョン」に続き,頼りない男をカート・ラッセルが見事に演じています。しかし,それではカートたる意味がありません。やはり,アクションがないとね。 

というわけで,前半は”妻が消えた”と云うサスペンスで盛り上げられるのですが,後半は体を張ったアクションへと変わります。ここでの,カーチェイスや格闘シーンは手に汗握るものがあります。特に,犯人グールプが主人公を追いつめる場面のカーアクションはさすがで見事です。 

ここまで云うと百点満点の映画みたいですが,ちょっと難ありなんです。これが。 

確かに前半のサスペンスは面白いんですが,ネタをばらすのがチト早い。もっと,主人公が疑心暗鬼に陥り,主人公も観客もパニックになるくらいのプロットがほしかった。せっかく,”警官”という良い材料がありながら,惜しいね。対立し疑って掛かっていた警官と和解するなんてラストのほうが,観客はスッキリするんじゃないかな。 

あまりにも早くネタがばれたもんだから,後半は普通のアクション映画ってな感じになってしまった。 
それに,犯人の家族なんてのも出した意味が全くない。 

時間も93分くらいだから,前半のサスペンスにあと一ひねり,二ひねりあったら,15分長くても良かったし,もっとスケールの大きな作品になったのではないでしょうか・・ 
 

shima-s@fka.att.ne.jp
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