file No.31
カンザス・シティ
1998.1.29
監督:ロバート・アルトマン
出演:ジェニファー・ジェイソン・リー,ミランダ・リチャードソン, ハリー・ベラフォンテ
音楽:ハル・ウィルナー”ヘイ・ヘイ・クラブ”ミュージシャン,ジョシュア・レッドマン,
クレイグ・ハンディ,ジェームス・カーター, ニコラス・ペイトン,ロン・カーター


おやおや、主演の女優さんは誰?こんな特異な顔の女優?はて?とっかで?と、暫くはストーリーそっちのけで考えこんでしまった。 

突き出した唇、歪んだ顔、危ない目、早口で棘のあるしゃべり。んー。あっ「未来は今」の新聞記者だ!と云うわけでジェニファー・ジェイソン・リー嬢です。確かあの時も異常なくらい早口(マシンガントーク)で顔が歪んでいた。 

「ヒッチャー」でトレーラーに真っ二つにされ、「バックドラフト」で消防車の上でHした、「ルームメイト」の危ないネーチャンです。いろいろな役を演じ分け出来る女優さんです。うまいですね。彼女の演技だけでも見る価値はあります。 

で、作品はと云うと一言でいえば「渋い」です。ハリー・ベラホンテめちゃくちゃ「渋い」です。全編を覆う混沌とした空気、錆付いたような色調。息を呑むようなJAZZセッション。 

ヤクザの金を盗んだ旦那を取り戻すため、大統領側近の妻を誘拐してしまう。ジェニファー嬢と妻役のミランダ・リチャードソンとの女同士のやりとりは、リアルでおかしくもある。 

男達は「静」で女達が「動」という対比です。甲高いジェニファー嬢の声とベラフォンテの乾いた低音(どちらも必要以上におしゃべり)は、この映画の命でもある「音楽」<<JAZZ>>そのものといった感じ。 

1930年代の時代背景も描かれていますが勉強不足の私にはピンとこないのと、Jazzに疎いのとで少々重たい感じがするのですが、Jazzファンにはたまらない映画といえるでしょう。 
 

shima-s@fka.att.ne.jp
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