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●90
JR (99/11/10)

6/27の福岡トンネル事故以来,JRではトンネル内の総点検をしている。
しかし,山陽新幹線については相変わらずの事故続きである。10月には北九州トンネルで再びコンクリート片の剥落事故。つい先日はパイプの脱落事故だ。

11/9 の発表によるとJR6社で1,119個所もの危険個所があったそうだ。確か一時前のJR西日本社長会見では「点検はした運行上差し支えない」「運休してま でのことはない」と言い張っていたはずだ。いったいどういう事なのか。事故に対する認識が甘かったとしか言いようがない。

やっとのことで,広島-博多間を深夜運休し本腰を入れた点検をするらしい。今 まで致命的な事故の発生はなかったものの,一歩間違えば大惨事になりかねなかった。お盆や年末の乗車率は150%を超える。そもそも定員オーバーでの運行 は認められているのか知らないが,そんな時に事故が発生したら,どう責任を取るつもりだ。

最近はやたらとJRのサービスが良いと聞く。いつもより案内なんかも丁寧だそうだ。どうせサービスするんなら「ヘルメット」を配布すべ きだ。乗客全員ヘルメット着用。この奇妙な光景を見たら少しは気合が入るだろう。車内に「落石注意」の標識でも貼ってやりたいくらいだ。

『鉄』という字は「金(お金)」を「失う」と書く。国鉄時代は文字どおり「国」が「金」を「失」った。
このままでは,今度は信頼までも失うことになる。
●89
中 学生日記 (99/11/08)

日曜日の昼は中学生日記である。
この恐ろしいまでの長寿番組は,某国営放送の製作だけあって奥が深い。いつも引き込まれてしまう。

まず感心するのはその演出の巧みさである。民放を含めても他に類をみない緩慢な演出。淡々としているうえに,適度な『間』も無く劇的な 『決め』も存在しない。

出演者は演技という演技はしていないし,第一に上手くもない。特に生徒達は見事である。殆ど無名の俳優が生徒を演じているのだが,全く 伸び伸びとしていない。いかにもスタジオで演じてますって感じの雰囲気が漂う。セリフ回しもタイミングも見事に外れている。

見ている方が,その危うさに心配になってしまう。

しかし,ここである。その危うさに緊張する。引き込まれるポイントだ。推測だが,多分演出者は演出的指示やアドバイス,演技指導に至る まで殆ど口を出していないのではないか。逆に上手い俳優に対しては装飾的な演技をさせないようにしている。

生徒役の俳優は現実にも生徒であったりする。だから俳優としてではなく,あくまでも脚本に書かれたセリフを言えるだけでドラマの中で生 徒で有り得る。本物には演技させる必要ないのだ。そのため過度の演出を避けているにすぎない。

緩 慢な緊張感。この相対する感覚は文化祭などで見られる,生徒演劇に通じるものがある。そう,ある種この番組はTVドラマの形を借りた舞台劇かもしれない。 現実の生徒が現実的な装置によって描き出されてる。リアルとは違う現実性をそこに見ることができる。やはり本物である。

本物を求める貴方に中学生日記。

中学生日記フリークからの一言でした。

●88
裏マニュアル (99/11/07)

まったく,どうなってるんだ。
神奈川県警での不祥事。不祥事ってもんじゃなく組織ぐるみの犯罪である。監察室,本部長が直接 揉み消しに関わっているらしい。怒りを通り越して呆れてしまう。

同じようなことは,教員のわいせつ事件にも言える。今年の9月までで全国で60件に及ん でいるという。しかもこれは表面化したものだけで,氷山の一角にすぎないらしい。結局,その氷山を覆い隠しているのは,これもまた組織的な揉み消し。

全くもって信じられない。事件揉み消し用の裏マニュアルでもあるのだろうか。

裏マニュアルと言えば東海村の臨界事故。バケツにウランを入れ電気コンロで溶解すると いった,ブラック漫画のような作業手順書だ。これもまた事業所長が知っていながら黙認していたらしいのだ。

さらに続く。今度は商工ローン会社。過酷な債権回収方法を指示した裏マニュアルの存在。 これもまた組織ぐるみのものである。

組織。それはある種閉ざされた世界であるために,組織全体で隠しにかかったら内部告発で も無い限り外には漏れない。外部からのメスが必要である。

しかし,組織で違法なことをしている企業では,これからそのメスを躱すために「裏マニュ アルの存在を隠すための裏マニュアル」を作るかもしれない。

裏の裏は表。勢いあまって表マニュアルになっちゃって,犯罪が露呈する。

そんな能天気な犯罪者はいない。

重苦しい気分になるニュースばかりで,まったく嫌になる。


●87
カーペット (99/11/04)

久しぶりの更新である。
残業の日々から開放され,このコラムを書く時間はあったのだが,疲れていたこともあって実に一週間ぶりの更新となってしまった。
正確に言えば確かに疲れだけではない。もうひとつ要因がある。

それは,めっきり寒くなった今日この頃,電気カーペットを使い始めたことにある。

晩飯を食い風呂に入る。TVのスイッチを入れ,横になる。今までだったら,つまらない番組に大抵のところで見切りをつけ書斎に向かうの だが,最近はそうもいかない。

満腹感と風呂上がりのほてった身体。フローリングに敷かれた電気カーペットの程好い温かさ。
その相乗効果による睡眠への誘い。もう,アルファー波出まくり状態である。

今 日こそは,なんて思っていても身体が動かない。ポカポカの誘惑に身を委ね,もうろうとした意識の中,書斎へ行ってパソコンに向かう事を考える。しかし,私 の書斎は北側。寒いのである。ここと比べりゃ,極寒と言っても過言ではない。ある種の葛藤が無いわけでもないが,もはや不戦勝に近い状態でカーペットに軍 配が上がる。そして,惰眠を貪る一個もモノと化す。

この電気カーペットさえ無かったら。この悪魔の魔法の絨毯。堕落への乗り物。誰が電源入 れたんだ。あぁ気持ち良い。私にはやるべきことがあると言うのに。

気づいた時にはなぜか布団の中。しかも朝。

自分の意志の弱さを思い知らされる今日この頃である。

●86
残 業 (99/10/27)

今日も残業した。
最近はタクシーでばっかり帰っている。

いつものタクシーを呼び,いつものコースを帰る。運転手さんは毎回違うので毎回道順を説 明するのだが,これもいつものセリフ。昨日もその前もいっしょ。録音しておきたいくらいだ。

タクシーに乗るせいで一日中ほどんど歩かない。身体に悪い。当然,深夜まで残業してる訳 だから寝不足だし,頭も疲れている。夜食なってのはコンビニおにぎり程度なんで胃が悪い。余計にタバコを吸う。革靴も靴下も履きっぱなしなんで水虫がで る。いいことなんてありゃしない。

ただ,ある種ハイ(Extra Working-High)状態になって,面白いことを思い付いたりする。自分で言っててツボにハマる。でも,こいつをコラムのネタにしようなんて思って いてもすぐに忘れてしまう。録音でもしときゃいいかもしれない。

録音出来たとしてもそんなのは後で聞いても多分ちっとも面白くないだろう。
だから何?って,まるで酔っ払いのバカ話を素面で聞くようなものだ。これほど堪える拷問はな い。
ましては自分がじゃべっている。余計悲しい。

今,午前3時過ぎ。疲れてるのに頭がまわっている。残業のせいだ。

眠れやしない。
●85
不 健康な椅子 (99/10/26)

最近残業が続いた。
普通はあまり残業しないので,今回の深夜に及ぶ連日残業は流石に堪えた。

深 夜に煮詰まって,気紛らわせがてらに上長の肘掛け付き椅子に座ってみた。上長の椅子。これは気持ち良い。座り心地が良すぎる。自然と後ろに身体が傾く。踏 ん反り返るのだ。ゆったりとしている。これじゃ立ちたくないのも分かる。これに私がいつも座っていたなら仕事にならなないだろう。あまりの気持ちよさに, ファーストクラスのシートみたく肘掛けからテレビでも出てくるんじゃないかと思ったくらいだ。

いっ そのこと,この椅子が走ってくれたらいい。通勤に使える。仕事が終われば肘掛けに装備されている,コントロールパネルのボタンを押すとタイヤがでる。左右 の肘掛けからは操縦桿とカーナビ。「じゃ,お先に失礼するよ」なんて言いながら,そのままスーッと発進。「お疲れさまでした。」

きっと,夕方5時ごろは椅子のラッシュ。居眠りをしたままの人もいるが,オートドライブ なので安心だ。自宅の車庫までまっしぐら。設定次第では食卓まで運んでくれる。当然のことながら,出勤も椅子に乗る。そのままデスクまでまっしぐら。うー ん楽チン。

残業のしすぎも身体に悪いが,こんな椅子に座っているのも健康に良くないみたいである。

●84
車 が変わる (99/10/19)

もうすぐ東京モーターショーが始まる。

10月23日〜11月3日までだそうで,今回で33回を数えるらしい。
隔年に1回のこのお祭りは,市販化直前の車からコンセプトカーまでを一同に展示してあり,各メーカーの技術力の見本市みたいなものである。

毎回,各メーカーの自信作が投入される訳だが,今回は特に「ガソリンを使わない車」が注目をあびることになるだろ。テーマも「未来発 走。くるまが変わる。未来が変わる。 」であるから強ち見当違いでもなかろう。

昨今の環境問題に対するメーカーの回答の一つに「電気自動車」があり,凌ぎを削って開発競争をやっていることは大変喜ばしいことであ る。この勢いでいくと,ここ10年以内には大半の車が「電気自動車」になるかもしれない。

そうなった場合,街にはガソリンスタンドの代りに電気スタンドが出来る。「レギュラーですか」「急速充電ですか」なんて聞かれる。
街の中は異常に静かで,車による騒音なんて皆無だ。でも,エンジン音や排気音が聞こえないせいで,交通事故が増えるかもしれない。

そこで考え出されるのが,「トイレの擬似排水音」みたいな「擬似エキゾーストノート」である。当然メーカー仕様は「ノーマル」である が,ヤンキー達はこの音をチューンする。

当然,音圧を上げ,より派手な音を追求し夜な夜な暴走する。暴走するにしてもこれだけじゃダメだ。やはりモーターをいじらなきゃ。大電 流のコントローラーも必要だ。全て出力のより高いものに載せ替え,バッテリーも電池エネルギー密度が高いもの変えてしまう。

なんて考えていたら,車を改造するにも電気的な知識が要求される気がする。

将来,運転免許にも「電気」の学科試験が追加され,自動車整備士になるためには,従来の免許に加え電気工事士免状かなんか必要になるか もしれない。

くるまも変わるが,免許も変わる。ヤンキーも変わる。

●83
飽 食 (99/10/14)
近くに新しいラーメン屋ができた。
なにやら有名な店の支店らしい。ものすごい行列だ。おかげで店の前のバイパスは渋滞しまくっている。田舎出身の私としては,こんな予期しない渋滞に出くわ すと「祭り」かなにかやってんじゃないのかと,つい思ってしまう。

確かにこの店の開店はお祭り騒ぎであったみたいだ。かなり遠方からも来てるみたいで他県ナンバーの車も多い。24時間営業のこの店。い つでも食えるはずなのになぜなんだ。やはり,開店初日なので物珍しさも手伝ってのことだろうが,ちょっと異様だ。

そもそも,飯を食うのに並ぶのは私の主義に反する。並ぶくらいなら他をあたる。それに混んでる店にたまたま座れたとしても,注文した料 理があまりに遅い場合は店を出てしまうことさえある。

飽食の時代だからこそ並んでまで食べるのだろうが,私の場合はとにかく美食よりも満腹感。質よりスピードである。食ってしまえばみな同 じ。

なんて寂しい奴だとお思いでしょうが,なにを隠そうテレビ東京のグルメ番組はいろんな意味で大好きだったりする。

行列のできるラーメン屋,垂れ流されるグルメ番組。我々はこんな飽食の時代に生きている。
82
壊 れる (99/10/12)

洗濯機が壊れた。
ビデオも壊れた。

洗濯機に関しては,洗濯すると余計に汚れが付くうえに脱水がうまくできない。洗濯槽クリーナーとかも使ってみたが一向に改善されない。 いっそのこと洗濯槽ごと外して掃除しようと試みたが,外せる機構になっていない。脱水不能の件のあるので修理に出すほかないようだ。

ビデオに関しては2次災害を起こした。レンタルビデオが巻き込まれてしまったのだ。筐体を開けて中を見てみると変なとこに絡み付いてい る。切れるとマズイ。慎重に外しにかかる。どうしたらこんなに複雑に巻き込むのか。面倒だ。あっ,テープ切れた。
非常にマズイ。うまく取り除けたら,しらん顔して返却しようと考えていたが,これじゃダメである。弁償させられるかもしれない。明日が返却日である。

まるでいやがらせだ。なにも同じ時期に壊れることはなかろう。先般のエアコンに引き続いての予想外の出費である。

そういえば食器乾燥機も壊れている。あとは冷蔵庫か。

お願いだから。壊れないで。もうこれ以上。せめてボーナス時期まで待ってくれ。

81
神様 (99/10/08)

神様はいるのだろうか。

魑魅魍魎の類はいるように思うのだが,そもそも不信心な私にとって神の存在なんてのは興味の対象外だった。

しかし,その神の存在をまざまざと垣間見てしまったからには,もう信じるしかない。
そう私は神を見たのである。

それは仕事中,考えが煮詰まってしまい地下の売店へ飲み物を買いに降りたときだった。
いつもは自販機で買うのだが,その時ばかりは売店のオジチャンから買うことにした。なぜか分からない。ドリンクサーバから缶コーヒーを取出し,200円を 渡した。釣り銭を用意するオジチャン。その間何気なく売店の中を眺めていた私の目は,ある一点に注がれた。

1本のタオル。酒屋さんの屋号が入った至極ふつうの粗品タオルだ。何も取りたてて特殊なタオルじゃない。その掠れかかった印刷文字の, その上に手書きされた文字に愕然としたのだ。

神様。確かにそこにはそう書かれている。一瞬にして理解した。この薄汚れたタオルの持ち主が「神様」なのだと。普通はタオルに神様なん て書かない。どこか定食屋の屋号ではないかとも思ったが,わざわざ他の店の粗品タオルなんて書かない。どう考えても普通じゃない。

こ の間僅かコンマ数秒。手渡される90円のお釣。顔を向き直す。そこにはオジチャン。歳のころは70前後か。痩せぎすで無精ヒゲ。薄いが逆立ってる髪の毛。 牛乳便眼鏡の奥で潤んでる眼。前歯は無い。そして地階隅の売店。賞味期限の怪しい魚肉ソーセージ。映りの悪い12型TV。手製アンテナ。セロテープで固定 されているイヤホンコード。間違いない。タオルの持ち主。他ならぬこの人だ。

「はい,ありがと」

釣り銭を握り締め暫し呆然。神は実在したのだ。

しかもこんな近い所に。まさか地階にいるとは。知らなかった。


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